皆様、ご無沙汰しています。
熊本地震なので、状況のご報告をしたいと思います。
地震発生以降、現地の支援などで忙しくしていました。
4月19日と20日に益城町に日本医師会災害医療チームとして出かけました。
テレビによく出てくる、益城町保健福祉センターはぴねす。
後ろにあるのは、キャンピングカーを改造した移動薬局。薬局1件分の仕事ができる。
避難者だけで600人以上いるのに、簡易トイレは20個ぐらいしかなくて、 様式は1つだけ。
はぴねすは施設内の取材禁止なので、比較的マスコミはおとなしい。
4月19日はDMATが統括していたので、この日はDMAT主導で動いている。
診療風景や避難所内部は乗せにくいので、小学校の廊下を。
中の教室は土足で、間仕切りはなく、一人のスペースは畳1畳くらい、
犬を一緒に連れ込んでいる人もいた。気持ちはわかるのだが・・・。
ここの小学校で、寝たきりの人の褥瘡をやむをえず教室内で処置したが、
某新聞社のカメラマンからばっちり撮られて、注意する前にいなくなった。
患者さんを救急搬送したが、 そのときどこからかやってきて写真を撮ってたので、
さすがに注意してやめさせた。
次に行った小学校には、動物診療車がいた。しかも3台。
その小学校の保健室はきれいに片づいていて、カーテンの中で診察可能だった。
他県の警察が沢山いて、迂回路を知らないので、ここを通らないと行けないというと、
あっさり車両通行止めを通してくれた。さすがにガラガラ。
こんなところを通っていく。
震災ゴミのゴミ捨て場が廃校になった小学校の校庭。
古いナビで、ここに連れて行かれた。
通行止めの理由は地盤沈下。
橋が盛り上がっているのではなく、手前が沈んでいるのです。
裏道はこんな感じ。
小学校が新しいので、体育館もきれい。上履きに履き替えるので環境もまとも。
実は、この小学校震災直後は孤立していたのだが、次の日の午後には支援が入った。
しかし、孤立して物資がないというFBのコメントが未だに拡散されている。
何か送りたくてウズウズしている人たちの 、格好の餌食になる。
ここは1000人以上避難している総合体育館の裏。
マンホールが飛び出しているのではなく、これも地盤沈下。
ここには日赤DMATの本拠地がある。
廊下の両サイドに避難者があふれていて、犬も一緒。
うちの犬たちだったらどうする? 外にテント張るしかないな~。
室内犬を飼っている避難者は、大規模災害のときどうするんだろう???
昼ご飯のうどんを待つ長蛇の列。
車中泊の人は昼間は出かけるので、場所取りしてる。
夜は避難者が2倍くらいになるのだが、そういう人たちには聞き取り調査もできない。
昨日は通れなかった道がもう通れるようになっている。
あちこちに建物のトリアージがしてある。
避難所のお風呂「火の国の湯」の中。
手前が脱衣場で、奥が浴槽と洗い場。
DMATからJMATへ指揮系統の引き継ぎをして、みんなで写真を撮った。
午後3時なので、まだちょっと少なめ。
と言った具合で、最近は過ごしています。